お金か命か、どちらが大切ですか?と聞かれた時に、あなたはどう答えますか?
もちろん命ですよね。
でも、実際の生活においては、私たちの一番の関心事は、物やお金なのかも知れません。
普段の会話の中から読み解けること
物への関心
一例として、私の通っているデイケアのメンバーとの会話なかで最も多いものは次の通りです。
- 服をほめる
- 欲しい時計や自転車の話
- 好きな音楽の話
- おすすめの食べ物や飲み物について
- はやりのスイーツやパンについて
- 美味しいご飯屋さんの話
- 宝くじが当たったらどうするか
こういう話の方がお互い盛り上がりますし、共感したり仲良くなったりします。
なので、こうした物について話すのは悪いことではないでしょう。
でも、逆に言えば、そういう物のことの方が私たちの頭の中を占領してるのかも知れません。
物以外のこと
長い付き合いで、気心の知れたメンバーとは物のこと以外にもっと深い話をします。
話す事柄と言えば、次のような事柄です。
- お互いの体調を気遣う
- その日来てない他メンバーの様子を伺う
- 孫や家族の話をしてくれる
- 私の奥さんの鬱を心配し、話しかけてくれる
- 過去の体験を話してくれる
- 良い所を褒めあう
- 私の将来の展望を聞いてもらう
- その日のプログラムがどんなものであったか尋ねあう
このように、自分のとって大切な人や仲が良い人とは、物やお金以外の事も話します。
これってお互いの健康や幸せを願っていて、本当に人間として関心を持ってもらって愛情を感じているという証拠ですね。
物やお金を追い求めるは悪いことではないけれど
栄華を極め、すべての物を手に入れたソロモンは次のように語りました。
「全てはむなしく,風を追うようなもので,この地上に本当に価値のあるものは何もなかった」
裕福になろうとする人たちは,誘惑とわなに陥り,多くの無分別で有害な欲望を抱き,破滅と滅びに至るかもしれません。
双極くんの黒歴史
私は、20歳から30歳の間に車を十台ほど買い替え、無駄に車のドレスアップにもお金をかけた結果、まったく貯金することは出来ませんでした。
タラればですが、普通の車に長く乗って、満足していたら、数百万ほどは貯金出来ていたのではないだろうか、と思えます。本当に無駄遣いしてきた、と後悔します。
今の自分が、若い自分に助言できるのなら、普通の車に長く乗って節約し、後に結婚する人との楽しい思い出のために使った方が良いよ、と言いたいです。
でも若い時はあまり先の事なんて深く考えず、大金持ちにはならなくていいけど、会社に縛られたくないので、フリーで働けて、ちょっと余裕のある生活がしたい、などと安易な考えを持っていたのでした。
そういう考えながらも私は、最終的なんとか自営で工務店を始め、軌道にのせようと自分なりに頑張ったんですが、結局は双極性障害になったこともあり、破産してしまい、今に至ります。
それまでの人生、何のために頑張って来たのか…。十数年やって来たことは無駄に終わったしまったな…とむなしくなります。
まだまだ、人生終わったわけではありませんし、私の障害もしくは独特な個性の影響も否めないので、何とも言えない部分もあるとは思います。
暫定的な結果ではありますが、私の刈り取った物は、ある意味ソロモンと同様、すべてむなしく、本当に価値のあるものは何も残せませんでした。
まとめ やっぱり命が一番
普段の生活を、冷静に分析すれば、結局のところ、物やお金は表面的なものに感じます。
卵で例えると、物やお金は卵の殻で、中身に大切な命があるのです。
ちょっと論点とずれるかもしれませんが、ゆで卵にすれば、殻は食べられませんよね。私はゆで卵大好き人間です。
今の自分には、物もお金も少ししかありませんが、最低限のもので満足すれば、それなりに幸せです。お金がなくても、時間はありますしね。
何より、命さえあれば、生きてさえいれば、あとは自分の努力次第、考え方次第ですからね。
正直、私双極くんはそんなに若くはないのですが、諦めてないんですよね。どん底になった者でなければ味わえなった経験が武器になると思って強がっています。
あとは私が諦めない限りは、目標達成可能と信じています。
学び
諦めずに立派なことを行い続けましょう。諦めないなら、やがて刈り取ることになります。
ガラテア6:9